【岡山で育休を取る30代男性の日記4】そして父になった日。(緊急帝王切開で大焦りの巻)

シリーズでお送りしている育休日記。

前回、破水した日のことを書いたけどようやく出産の日です。

破水してからのこと

破水した日は真夜中だったので、歩いてとぼとぼと帰宅した。

そこからはいつ産まれてもおかしくないので、家でひたすらじっと籠城作戦開始。

と言っても、正直そわそわするし緊張もするしでとりあえずコントローラ握ってゲームしてるけど、

ストーリーは頭に入ってこない状況。

せっかく我々世代狂喜乱舞のFF7リバースをプレイ中だというのに。

FINAL FANTASY VII REBIRTH | SQUARE ENIX
『FINAL FANTASY VII REBIRTH』の公式サイトです。

ちなみに今日現在、発売から2ヶ月が経とうとしているのにまだクリアできていない・・・。

さすがにクライマックスまでは来ているがぶっちゃけストーリーもよくわかってない笑

さあさあそんな感じで、朝起きて、掃除してその後は

3時間おきくらいに妻の体調を確認して、ご飯食べて、ゲームして・・・の繰り返しm

みたいな感じで過ごしていた破水後初日。何事もなく終わった。

破水後2日目

何事もなく終わった1日目。

とは言え寝ている間に何か起きるのではないかと思うとそわそわ。

しかし何事もなく朝を迎えた。

また昨日と同じルーティン。掃除、妻に連絡、ご飯、ゲーム、時々映画・・・。

そわそわしたり緊張したりする日は酒やタバコに逃げがちな俺だけど、そうもいかず待つ。

ってか破水したんだしそろそろ産まれてこないとマズイんじゃねえか・・・?

という不安がよぎり始める2日目の夕方。

破水してからあんまりにも時間がかかりすぎると胎児の感染リスクが高まったり、いろんな危険があるという。

しかしながら妻から色良い返事はなく・・・

「破水後 陣痛 こない」とか「破水後 長時間 胎児 影響」とかでググって

下記のようなサイトを読み漁る。

破水したのに陣痛こないのはなぜ?赤ちゃんは大丈夫?原因と対処法を紹介 | 東京・ミネルバクリニック
破水のにおいは「無臭」「生臭いにおい」「甘酸っぱいにおい」と人によって感じ方が違います。今回の記事では、匂いがする理由と尿漏れやおりものとの違い、破水のにおいに関する先輩ママの声をご紹介します。匂い以外の確認ポイントも掲載していますのでぜひご覧ください。

ってかこの時期、本当に出産にまつわる様々なリスクについて調べたけど

大体のサイトが要約すると

「そんなリスクは低確率だから大丈夫、安心しな」って書いてる気がした。

まあ実際うちも大丈夫だったし、本当にそうなのかもしれない。

ということで、無事に子供が産まれてきた今だからこそ笑って話せるけど

この時期は心配は尽きなかった。でも結局「リスクは低確率だから大丈夫」ってことだよな、とは思う。

そんなに出産にまつわる様々なリスクが高確率で発生していたら人類は滅びてるだろうしなー。

で、なかなか産まれないけど胎児の心拍とかはずっとモニタリングもしており、

今の所大丈夫ということなので、自分に言い聞かせてとりあえず何事もなかったこの日も眠りについた。

破水から3日目

・・・

電話の音で目が覚めた。

言うまでもなく妻から。

「子供の心拍が下がってきているのでこれから緊急帝王切開をすることになりました」

「んあ?」

みたいな間抜けな第一声で反応したと思う。

一瞬にして状況を氷解。

「とりあえずすぐ向かう。大丈夫だから」と声をかけて急いで支度する。

時刻は草木もねむる丑三つ時。3時。

ギリギリ人前に出るに足るくらいのダル着に着替えて、キャップをかぶってスマホと財布だけ持って、

5分くらいで出発する。

またもや緊張のドライブ。

真夜中だから全然車はいない。

でもたまにいるんだけど、平日の夜中3時に運転しているやつというのはヤベー奴でして笑

スピードアゲアゲの奴らを尻目に平常運転。

音楽だけはいつものプレイリストで落ち着こうとしてみる。

暑くないのに手汗を拭いながらドライブ。

病院に到着。妻はちょうどこれから手術に向かうところ。

「怖いと思うけど、がんばって」

と、月並みな言葉しか言えなかった。こう言う時、なんて言えばいいのかな。

「がんばって」とか言わないほうがいいのかな、とか思いながら看護師さんの話を聞く。

手術時間は1時間ほど、40分ほどで胎児は出てくる。

母体の手術が終わるのがそこから30分くらい、とのこと。

それまで病室でお待ちください、とのこと。

そわそわのピークである。

「帝王切開手術 成功率」とか「帝王切開 胎児 影響」とかで検索しまくる。

なかなか生々しい成功率は出てこなかったけど、今や5人に1人は帝王切開らしい。

それを考えると帝王切開の成功率が低かったらそれこそ少子化はもっと進んでいるはずだ!

と考えることにした。

とは言え、30分くらいはずーっと胎児への影響とか成功率を調べまくっていた。

しかし、気が滅入りそうになってきたのと、緊張の糸が切れたので

そこからはなんかゲーカタとか読んでた気がする。笑

暇つぶしのテキストサイトとしてはかなり有用だと思うのでリンク貼っておく。

所謂ゲームレビューのサイトだがアンサイクロペディアよりは堅く、ウィキペディアよりやわらかい文体が絶妙で読み応えがある。

ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~
「ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~」は、あらゆるゲームを紹介するWikiです。 管理人(Wikihero)からお願い 判定変更したい場合は必ず判定変更議論を通し同意を得てください。判...

誕生

ゲーカタを読み耽っていると、ガラガラっとドアが開く。

「お待たせしました、無事産まれました。めっちゃ元気に泣いてますよー」

看護師さんの言葉に安堵した。

「めっちゃ元気に泣いてる」というフランクな言葉が今までの緊張を一気に解いてくれた。

「もうすぐで奥さんも戻ってきますけど、まずは赤ちゃんに会いましょう」

ということで別室に行って対面。

初めて会った我が娘は思ったより細くて小さくて、その割に声がデカくて。

正直、父親になる実感とか可愛いという愛情とかそういった諸々の感情よりも

帝王切開なのに無事産まれてきたことに対する安堵感でいっぱいだった。

写真撮ったり、動画撮ったり、体重測ったり、抱っこさせてもらったり。

正直言って、妻の手を握って「がんばれー!」みたいなのを想像していたので

まったく予期せぬ形でのご対面となったのだが、まあ結果よかったのでオーライだ。

その後、無事、妻も元気な顔を見せてもらった。

何はともあれいろんな苦境を乗り越えて、母子共に元気に産まれてきてくれた。

よかったよかった。

(と思いきや、実は母子共に健康ではなかったんだが・・・それはまた次回)

祝杯

ここから妻子は入院生活に入る。

俺も正直疲れた。真っ暗だった外も、完全に明るくなっていた。

朝5時、妻と子供に別れを告げて帰路に着く。

安堵感と眠気でこれはこれで運転に気を付けなければ・・・。

しかし家に帰れば酒を解禁できるんだ・・・という希望に胸を膨らませてなんとか帰宅。

朝6時からワインを飲み、1人で祝杯をあげて寝ました。

ということで晴れて無事、父になりました。

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