Uターンして岡山に移住してよかったこと5つ

Uターンしてよかったことの方が多い

30代半ばという結構ギリギリのタイミングで生活拠点を東京から岡山に移すというのは、
それなりに大きな決断だったのだが、結論としてよいことの方が多かった。
今日はそれについて、書いておきたいと思う。
もし今、移住やUターンについて悩んでいる方がいれば参考になれば幸いである。

ちなみにUターンしたデメリットはこちら。

あと、Uターンにあたってかかった費用はこちら。

① 生活費が下がった

まずは圧倒的にこれだ。
特に家賃が大幅に下がる。具体的にいえば、
東京(23区内 築浅1LDK約60m2) 148,000円

岡山(岡山市内比較的まちなか 築浅2LDK約70m2) 69,000円  

半額以下である。
よく言われることだが、地方と東京だと収入が変わると言われるが
この家賃差(7万円)×12ヶ月=84万円。
ただ、増える支出もある。車である。
中古車で120万円程度の車を購入して、10年で乗り潰すとして、年間12万円。
保険料が年間5万円(ざっくり平均)、車検費用が2年に1度で1回10万円なので年間5万円。
合計すると車で22万円増える。
ということで84万円ー22万円=62万円。

つまり、年収の下がり幅が62万円程度であれば地方移住によるメリットがあるということ。

あとこれに加えて、食費も飲み代も下がる。
野菜の価格は2割引。飲み屋の価格は3割くらい安いと思う。

それら含めると多少の年収ダウンは見ていいし、年収が変わらないようであれば
間違いなく生活は豊かになる。

②どこに行っても空いている

やはり、地方に戻ってくると圧倒的に人の量が少ない。
車を手に入れたことで行ける場所の範囲が広がった。これについては東京でもまあ車を買えばいいという話なのだが、
東京で車でちょっと遠出しようとなるとどうやっても高速道路の渋滞にひっかかる。
俺は渋滞がとても嫌いなので、そうなると車で移動する気がマジで失せる。
それが地方になると比較的空いているので行動範囲が格段に広がった。
そうなると、土日や休日の過ごし方の豊かさが格段にあがる。
県を跨いだ移動についてもハードルは下がる。
キャンプに行ったり、登山に行ってみたり、海の方に海鮮食べに行ったり、山の方に温泉入りに行ったり。
道の駅に野菜や肉を買いに行ったり。
あとは映画館や美術館も空いているし、
買い物行くにも東京の無印やユニクロってかなり混んでるけどそれがマシだったり。
混んでいない、ということはストレスを格段に減らしてくれる。
満員電車に乗ることもなくなる、ということが一番わかりやすいストレス軽減の効果だろう。

③家族に会う機会が増える

これはUターンした場合に限定されてはしまうが、地元に戻ってくると家族や親戚との距離が近くなる。
東京にいるころは親に会うのは年末年始やGWくらいのものであり、
年間で会う日は10日も取れるといい方、親があと30年生きてくれたとしても会える日は300日程度。
もう親と会える日は1年を切っているのか・・・と考えると、とても切なくなっていた。
今は、ほとんど毎週のように親と会う生活をしている。
土日に一緒に食事をしたり、たまに実家に泊まったり、親が我が家に野菜を持ってきてくれたり。

この価値はプライスレス。俺の場合は嫁の実家も近くなったので、
同じことが嫁にも起きており、非常に満足している。

ただ、これにより東京にいる人たちとの距離は遠くなってしまった。
これは大きなデメリットであるのだが、親世代に比べてまだまだ若い東京の友人とは
東京に遊びにいけばいつでも会えるし、そもそもコロナでそんなに会えなかったし。
あと、オンライン飲み会とかできるし。それで自分としては納得している。

④気候がよく、天災がない

俺は雨が嫌いだ。なぜなら天然パーマがうねるから。
岡山は「晴れの国」とよばれるほどに気候が良い。それは帰ってみて本当に実感している。
やっぱり晴れの日が多いとそれだけで人の気持ちは大きく変わる。
土日にどっか行こうというときに雨で出鼻をくじかれることが少ないし。

あと俺は地震も嫌いだ。
2011年の震災以後、東日本は本当に地震が多くなった。
みんな震度3くらいだと動じないくらいには。
東北で被災された方には申し訳ないが、正直3月11日は東京でもかなり揺れていて
街には食べ物がごっそりとなくなったり、原発の話でいろんな噂が流れたり、
なんだか本当に世紀末感漂う世界になっていた。
あの経験は本当にトラウマで、当時俺は精神科にもかかって安定剤を飲んだりもしていた。
それがないというのも本当にありがたい。
こっちでは、このまえ震度2くらい揺れて本当に久々だった。

⑤にもつながるけど、家を買う、とかいう選択肢も正直地震の多い東京ではリスクが高いと思って考えられなかった。

⑤人生の選択肢が広がった

意外に思われるかもしれないけど、東京の方が選択肢が狭かったように思う。
なぜなら東京は金がない人(普通のサラリーマン)には厳しい街だからだ。
例えば住む場所。
東京で家を建てるなら普通のサラリーマンなら、23区を離れ郊外に出てそこそこの広さの家を建てるか、
23区の家賃の安いエリアで狭小住宅を建てるか、マンションを買うか。
この場合23区内に住む選択肢を取る場合はほぼほぼ車を持つと厳しいと思う。駐車場も高いから。
あとは子供を育てるにしてもそうだ。
都心に住むと保育園に入れるのはかなり厳しい。
だから、普通に子供と暮らすのであれば、23区外の三鷹とか立川とかあとは東京を離れて浦和とか川崎とかで
戸建を買って、長距離満員電車に乗って暮らすということになる。

逆に岡山であれば、親と同居するとか住むエリアもいろいろ選べる。
家にお金をかけることもできるし、車にお金をかけるという選択肢もある。
サラリーマンでもレクサスとか外車乗っている人も多い気がする。

ただ仕事は少ないから、そういう意味での人生の選択肢は狭まるかもしれない。
でも俺は仕事より自分の家族や趣味のウェイトが人生においてよっぽど大きいから、
そういう人には確実に選択肢が広がるんじゃないかと思う。

まとめ

でも、自分がそういう風に考えることができるようになったのは東京で10年暮らして視野を広げたからだと思う。
やっぱり人の多い場所じゃないと、会えない人、見られないもの、体験できないことがたくさんある。
実は岡山にいてもそういうものはあるんだけど、同じ場所にいると自分の知っている枠からなかなかはみ出さない。
楽だから。

一度外に出て、いろんなものを見てから戻ってきたからこそ、岡山の価値を認識できるようになったと思う。
ということで、自分の周りにいる若い人たちには一度は街に出ることを薦める。
そして少なくとも10年は暮らしてみる方がいいと思う。そのくらい経たないと「暮らした」って言えないから。
そして人生は長いから本腰を入れて暮らす終の住処を定めるんだったら、そのくらいのスパンで品定めしたほうがいい。

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